公知申請に係る事前評価が終了した医薬品の保険上の取り扱いについて

 医薬品は,原則として承認された効能・効果および用法・用量を前提に保険適用されているところですが,保険適用を迅速に行うことでドラッグ・ラグを解消する観点から,一定の条件を満たした医薬品については,今後追加される予定の効能・効果および用法・用量についても保険適用を可能とする取り扱いが中医協総会にて了承されています。
 今般,7月24日に開催された薬食審第一部会において,下記の1成分2品目についての事前評価が行われた結果,当該品目については公知申請を行っても差し支えないとの結論となりました。
 これを受け,今後追加される予定の効能・効果および用法・用量についても,7月24日から保険適用が可能となりましたので,お知らせします。

▷7月24日から保険適用が可能となった医薬品

  • 一般名:シクロホスファミド水和物
    販売名:注射用エンドキサン100mg,同500mg
    会社名:塩野義製薬株式会社
    追記される予定の効能・効果:
        造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制
    追記される予定の効能・効果に関連する注意:
        〈造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制〉
    • HLA 半合致移植を実施する場合に本剤の適応を考慮すること。
    追記される予定の用法・用量:
        〈造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制〉
        通常,シクロホスファミド(無水物換算)として,1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し,移植後3日目及び4日目,又は移植後3日目及び5日目の2日間投与する。なお,患者の状態により適宜減量する。
    追記される予定の用法・用量に関連する注意(関連箇所のみ抜粋):
        〈造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制〉
    • 本剤の投与量,投与スケジュール等については,診療ガイドライン等の最新の情報を参考にすること。
  • 2023年9月1日号TOP