京都市国民健康保険 糖尿病重症化予防事業 糖尿病治療中ハイリスク者への保健指導について

 京都府では,厚生労働省において策定された糖尿病性腎症重症化予防プログラムを参考とし,平成29年10月に府医・京都府糖尿病対策推進事業委員会・京都府の3者で京都府版プログラムを策定し,保健医療団体と市町村,医療保険者が一体となり糖尿病の重症化予防対策を推進しています。
 これを受け,京都市国民健康保険では,医療機関未受診者への受診勧奨(平成28年~)および糖尿病治療中断者への受診勧奨(令和元年~)を実施しています。また,糖尿病治療者のうち,重症化するリスクが高い方を対象とした保健指導(糖尿病治療中ハイリスク者への保健指導)を令和元年度から4年度にかけて地区医ごとにモデル実施を進め,令和5年度から全市において展開させていただくこととしております
 つきましては,当事業へのご理解,ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

1 事業対象者

 前年度のレセプトに糖尿病薬の使用歴があり,前年度の特定健診の結果が①尿蛋白(+)以上かつ② eGFR30ml/ 分 /1.73m2 以上 60ml/ 分 /1.73m2 未満(糖尿病性腎症の病期が概ね3期の方)で本人および主治医の同意が得られた方。

  • 糖尿病性腎症の病期が1期,2期で eGFR の低下率が大きい方についても,可能な限り対象とする。
    なお,次の方については対象者から除外する。
    • がん等で終末期にある方
    • 認知機能障害や統合失調症等により保健指導実施が困難な方
    • 糖尿病透析予防指導管理料の算定対象となっている方および透析治療,腹膜灌流治療をしている方
    • 前年度以降に栄養食事指導料の算定対象となっている方
    • 1型糖尿病の方
    • その他の疾患を有していて,かかりつけ医が除外すべきと判断した方
    • 過去に当事業において保健指導を実施した方およびかかりつけ医から保健指導の同意が得られなかった方

2 事業実施の流れ

  • 京都市保険年金課がレセプトや特定健診データ等の情報により保健指導対象者を抽出し,対象者の主治医宛てに同意依頼書【別紙1】および対象者への案内文【別紙2】を送付します。
  • 主治医において,保健指導参加の適否をご判断いただくとともに,当該対象者が受診された際に保健指導へ参加するようにご説明いただきます。同意依頼書に保健指導の適否をご記入の上,当課にご返送ください。
  • 当課保健師,管理栄養士が主治医および本人の同意があった方に連絡をし,6か月間の継続した保健指導を行い,保健指導の結果を定期的に主治医に報告します。

問い合わせ 京都市保険年金課 特定保健指導担当 TEL075-213-5862

2023年9月15日号TOP