2023年10月15日号
小林 正夫(上京東部)
飴野 弘之(綴喜)
下山 恵司(福知山)
〇沖 映希(消化器医会)
岩瀬 豪(中京東部)
森田 聖(乙訓)
前川 髙天(消化器医会)
◎丸山 恭平(宇治久世)
十倉 佳史(亀岡市)
〇朴 義男(消化器医会)
(敬称略,順不同,◎=委員長, ○=副委員長)
担当副会長 谷口 洋子 / 担当理事 角水 正道・尾池 文隆
第1回消化器がん検診委員会が8月18日(金)に開催された。今期委員会は10名の委員で構成され,委員長には丸山恭平氏(宇治久世)が,副委員長には朴義男氏(消化器医会),沖映希氏(消化器医会)が選出された。
委員会では,胃がん検診(胃透視,胃内視鏡検査),胃がんリスク層別化検診および大腸がん検診の実施状況について報告があり,2022年度の京都市における胃がん検診では9件(胃透視検査2件,胃内視鏡検査7件),大腸がん検診では49件のがんが発見されたことが示された。
京都市の胃がん内視鏡検診は,クラウドを用いた二次読影方式を採用している。二次読影医が自院で個別に読影できるため,利便性が向上し,内視鏡施行医と二次読影医が少ない地域でも運用が可能となる一方で,二次読影医の内視鏡施行医に対する直接指導が難しいという課題もあり,精度管理のためのルール作りと内視鏡施行医のスキルアップの方策を議論している。本年度の9月からは乙訓地域の2市1町(向日市,長岡京市,大山崎町)で胃がん内視鏡検診の広域化が開始され,乙訓地域の受診者は,広域化の協力医療機関であれば他地域での受診が可能となった。長年胃がん検診の中心であった胃透視は徐々に減少傾向にあり,胃がん内視鏡検診への移行を目指している。
また,前期委員会から続く協議事項の一つとして,胃がん内視鏡,胃がん(X線),大腸がん検診二次精密検査医療機関の選定・更新基準の見直しについて議論を進めている。基準の見直しについては委員会内で様々な意見が上がっているが,今年度中に結論を出すことを目標に,今後の委員会で協議を続ける。