イブグリース皮下注250mgに係る最適使用推進ガイドラインの策定に伴う留意事項について

 レブリキズマブ(遺伝子組換え)製剤(販売名:イブグリース皮下注250mgオートインジェクター及び同皮下注250mgシリンジ)に関して,最適使用推進ガイドラインが改訂されたことにともない,本製剤に係る留意事項が改正されましたので,お知らせします。

(1) イブグリース皮下注250mgオートインジェクター及び同皮下注250mgシリンジについては,最適使用推進ガイドラインに従い,有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間,本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに,副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件を満たす医療機関で使用するよう十分留意すること。

(2) アトピー性皮膚炎
 本製剤の投与開始に当たっては,次の事項をレセプトの摘要欄に記載すること。なお,本製剤の継続投与に当たっては,投与開始時の情報をレセプトの摘要欄に記載すること。

1) 次に掲げる医師の要件のうち,本製剤に関する治療の責任者として配置されている者が該当する施設(「施設要件ア」から「施設要件ウ」までのうち該当するものを記載)

ア 成人アトピー性皮膚炎患者又は小児アトピー性皮膚炎患者に投与する場合であって,医師免許取得後2年の初期研修を終了した後に,5年以上の皮膚科診療の臨床研修を行っていること。

イ 成人アトピー性皮膚炎患者に投与する場合であって,医師免許取得後2年の初期研修を終了した後に6年以上の臨床経験を有していること。うち,3年以上は,アトピー性皮膚炎を含むアレルギー診療の臨床研修を行っていること。

ウ 小児アトピー性皮膚炎患者に投与する場合であって,医師免許取得後2年の初期研修を修了した後に,3年以上の小児科診療の臨床研修及び3年以上のアトピー性皮膚炎を含むアレルギー診療の臨床研修を含む6年以上の臨床経験を有していること。

2) 本剤投与前の抗炎症外用薬による治療の状況(「前治療要件ア」又は「前治療要件イ」と記載)

ア 12歳以上のアトピー性皮膚炎患者であって,アトピー性皮膚炎診療ガイドラインで重症度に応じて推奨されるステロイド外用薬(ストロングクラス以上)やカルシニューリン阻害外用薬による適切な治療を直近の6カ月以上行っている。

イ 12歳以上のアトピー性皮膚炎患者であって,ステロイド外用薬やカルシニューリン阻害外用薬に対する過敏症,顕著な局所性副作用若しくは全身性副作用により,これらの抗炎症外用薬のみによる治療の継続が困難。

3) 疾患活動性の状況として,次に掲げるすべての項目の数値

ア IGAスコア

イ 全身又は頭頸部のEASIスコア

ウ 体表面積に占めるアトピー性皮膚炎病変の割合(%)

4) 小児アトピー性皮膚炎患者に投与する場合,次に掲げる数値

ア 体重(kg)

2024年6月1日号TOP