公知申請に係る事前評価が終了した医薬品の保険上の取り扱いについて

 医薬品は,原則として承認された効能・効果および用法・用量を前提に保険適用されているところですが,保険適用を迅速に行うことでドラッグ・ラグを解消する観点から,一定の条件を満たした医薬品については,今後追加される予定の効能・効果および用法・用量についても保険適用を可能とする取り扱いが中医協総会にて了承されています。
 今般,4月26日に開催された薬食審第一部会において,3成分5品目についての事前評価が行われた結果,公知申請を行っても差し支えないとの結論となりました。
 これを受け,今後追加される予定の効能・効果および用法・用量についても,4月26日から保険適用が可能となりましたので,お知らせします。

  • 一般名:エルトロンボパグ オラミン
    販売名:レボレード錠12.5mg,同錠25mg
    会社名:ノバルティスファーマ株式会社
    追記される予定の用法及び用量(下線部追記):
    • <慢性特発性血小板減少性紫斑病>
      通常,成人及び1歳以上の小児には,エルトロンボパグとして初回投与量12.5mg を1日1回,食事の前後2時間を避けて空腹時に経口投与する。なお,血小板数,症状に応じて適宜増減する。また,1日最大投与量は50mg とする。
  • 一般名:ロミプロスチム(遺伝子組換え)
    販売名:ロミプレート皮下注250μg調製用
    会社名:協和キリン株式会社
    追記される予定の用法及び用量(下線部追加):
    • <慢性特発性血小板減少性紫斑病>
      通常,成人及び1歳以上の小児には,ロミプロスチム(遺伝子組換え)として初回投与量1μg/kg を皮下投与する。投与開始後,血小板数,症状に応じて投与量を適宜増減し,週1回皮下投与する。また,最高投与量は週1回10μg/kg とする。
  • 一般名:リツキシマブ(遺伝子組換え)
    販売名:リツキサン点滴静注100mg,同点滴静注500mg
    会社名:全薬工業株式会社
    追記される予定の用法及び用量(下線部追記,取消線部削除):
    • <多発血管炎性肉芽腫症,顕微鏡的多発血管炎,慢性特発性血小板減少性紫斑病,後天性血栓性血小板減少性紫斑病,全身性強皮症>
      通常,成人には,リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を1週間間隔で4回点滴静注する。
      <既存治療で効果不十分なループス腎炎,慢性特発性血小板減少性紫斑病
      通常,リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を1週間間隔で4回点滴静注する。

2024年6月1日号TOP