地区だより 船井医師会

副会長 川西 祥宏

 船井は、当地が大堰川の船の停泊地(船居)であったことに由来し、京都府中央部に位置し京都府が推進する3つの京都プロジェクトのうちの一つ『森の京都』に入る自然豊かな地域です。

 南丹市と京丹波町から構成される人口約4.2万人の地域にある船井医師会は、会員数57名(うちA会員25名)と小さな医師会で、高齢化と会員数の少なさが長年の問題ですが、総会には、多くの会員が出席されるため顔のみえる関係性が築けています。
 さらに病診連携の一環として以前より、会員ではない病院医師を招いての病診連携懇話会(当会での通称:グルメの会)を主催し、そのおかげか地域全体での医師の交流が盛んで、医師会としても主たる行事の一つとしていたものの、2020年から一時中断を余儀なくされていました。しかし、今年やっと再開の予定で、大堰川を眺めながらの久しぶりの交流の会を心待ちにしています。
 山あいの地域ではありますが、京都市から京都縦貫道やJRを利用して、30分から1時間ほどで到着するため京都市から通勤されている先生方は多く、また人口比にして医院数は平均を下回り、専門医がいない科もまだまだあり、小ぢんまりと和やかな当地域・当医師会へぜひお越しくださればと思います。
 ところで南丹市園部町には日本で最古のもの・最新のもの・世界的ゲームの聖地があり、今回は最新のものの話題を。それは園部町の中心地にある園部城で、日本の城郭史上で最新の城郭建築です。明治になって新政府より許可が出て完成した城で、江戸時代に長年築城を願い出るも幕府より許可がでないまま、幕末の動乱期 鳥羽・伏見の戦いの折に新政府軍が万一の行在所として京都市の北西の当地が定められ完成しました。数年で廃城となり現在は園部高校となっていますが、すぐ隣の園部公園に駐車し、そこからみえる校門はかつての城門で、また櫓がテニスコートの隣にあり見ることができます。なお園部公園からみえる天守様の建物は平成になって完成した南丹市国際交流会館で、研修室や会議室などがあり、こちらで医師会の研修会や総会を開催したり、ここ数年の市民への集団ワクチン会場として利用したりしていました。

船井医師会
〒622-0002
南丹市園部町美園町6号 19-2 寺澤皮ふ科医院
TEL:0771-86-8181 FAX:0771-86-8180
H P:https://www.funai-ishikai.com/
e-mail:information@funai-ishikai.com
会 長:寺澤 直子
会員数:57人(2024.4現在)

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