2024年11月15日号
JCHO 京都鞍馬口医療センター
山崎 正貴
京都府医師会会員の皆様,日頃大変お世話になっております。JCHO京都鞍馬口医療センターの山崎と申します。今回『勤務医通信』の執筆依頼がありましたので,9月22日に当院で発生した小火(ボヤ)に関して教訓となったことを書かせていただきます。
9月22日(秋分の日で連休中)の昼前に当院地下1階のコンビニ付近から小火が発生しました。火災報知器が鳴り消防へは自動的に通報が入りました。偶々院長が在院しており院長自ら対応の陣頭指揮を執りました。私への第一報は12時37分に院長からMCS(Medical Care STATION)の管理者会議メールで届きました。私は家の掃除をしており直ぐにメールには気付けず返信したのが13時23分でした。14時前に病院に到着すると複数の消防車が病院を取り囲み,消防隊員の方々が動き回られ管理職含め職員も病院入口付近に集まっていました。消防車は20台程出動していただきました。院内に入ると火災臭がしました。院外へ避難していた約50名の患者さんはすでに病室に戻った後で幸いにも火災による怪我人は出なかったのですが,煙が多量に発生し最上階(8階)でも火災臭を感じました。火元付近の給水管が破損し院内は断水停電となりました。サーバー室も停電し,エアコンが効かなくなり室内温度が上昇したため電子カルテサーバーが自動的にシャットダウンし電子カルテが使用不能となりました。
上記が小火発生から数時間の経過ですが,この数時間の出来事だけでも色々な教訓を得ました。具体的には
等々です。
今年は元旦から能登半島地震が発生し又近年ゲリラ豪雨や線状降水帯も頻繁に発生するなど自然災害のリスクが増加している印象です。この勤務医通信が少しでも皆様の施設の災害時BCPの参考になればと思い(自己反省も含め)情報共有させていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。
Information
病院名 独立行政法人地域医療機能推進機構
京都鞍馬口医療センター
住 所 京都市北区小山下総町27
電話番号 075-441-6101(代)
ホームページ https://kyoto.jcho.go.jp/