厚生労働省から下記について周知依頼がありましたので,お知らせします。
記
- CRE感染症の患者に対する注射用アビバクタムナトリウム・セフタジジム水和物(ファイザー株式会社販売名:ザビセフタ配合点滴静注用。以下「本剤」)の使用に当たっては,「抗微生物薬適正使用の手引き第三版別冊入院患者の感染症で問題となる微生物について」15~20ページを参照の上,真に必要な場合に限り使用すること。
- 本剤は国内で分離されるCREのうち約16-17%を占めるカルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌(carbapenemase-producing Enterobacterales:CPE)の中で,最も分離頻度が高いメタロ-β-ラクタマーゼに分類されるIMP型に対して,アズトレオナムとの併用療法が推奨されていることから,CRE感染症に投与するにあたっては原則,メタロ-β-ラクタマーゼの確認検査を行うこと。
- 本剤の使用に当たっては,感染症治療に十分な知識と経験を持つ医師又は抗菌薬適正使用支援チームに相談の上,投与すること。
- 本剤については,令和6年度の抗菌薬確保支援事業において支援対象として採択されており,CRE感染症の治療の目的で本剤を使用した全症例を対象に,その適正使用がなされているかの確認をするための「注射用アビバクタムナトリウム・セフタジジム水和物(ザビセフタ配合点滴静注用)のカルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)感染症における適正使用に関するアンケート調査」を実施することとしているため,ご協力いただきたいこと。なお,アンケート調査の配付にあたっては,ファイザー株式会社による協力をいただいていること。
(参考)
「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版」
本編 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168459.pdf
別冊 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168457.pdf
補遺 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168458.pdf