マイナ資格確認アプリのプログラムの誤りと改修について

 今般,マイナ資格確認アプリ(居宅同意取得用)に不具合があり,患者がマイナ資格確認アプリで資格確認を行って受診した際に,アプリ上の診療情報提供等の「同意登録」画面において,特定の手順で操作した場合に限り,「同意しない」が選択されていたにもかかわらず,当該患者の薬剤情報が,医療機関等に対して提供されていた事象が確認されました(最大で37人分)。
 本事象については,日医に対し,社会保険診療報酬支払基金および国民健康保険中央会から,概要とマイナ資格確認アプリ等の改修を行ったことにより再発はないこと,本事象が発生した患者・医療機関等に対して,お詫びや経緯の説明等を支払基金等から実施すること等の説明があり,その後,同日(1月22日)付で,プレスリリースが公表されています。
 なお,今回の事案は,「患者の同意に基づく医療情報の閲覧」という大原則を崩し,患者・医療者の医療DXへの信頼を損なう極めて重大な問題であることから,同様のインシデントを決して起こすことがないよう,日医が支払基金等および厚労省に強く要請されていることを申し添えます。

2025年2月15日号TOP