医薬品は,原則として承認された効能・効果および用法・用量を前提に保険適用されているところですが,保険適用を迅速に行うことでドラッグ・ラグを解消する観点から,一定の条件を満たした医薬品については,今後追加される予定の効能・効果および用法・用量についても保険適用を可能とする取り扱いが中医協総会にて了承されています。
今般,3月6日に開催された薬食審医薬品第一部会において,1成分2品目についての事前評価が行われた結果,公知申請を行っても差し支えないとの結論となりました。
これを受け,1成分2品目については今後追加される予定の効能・効果および用法・用量についても3月6日から保険適用が可能となりましたので,お知らせします。
記
- 一般名:ミコフェノール酸 モフェチル販売名:セルセプトカプセル250,同懸濁用散31.8%会社名:中外製薬株式会社追記される予定の効能・効果:
- 難治性のネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド依存性を示す場合)
追記される予定の効能・効果に関連する注意:
- 〈難治性のネフローゼ症候群〉 リツキシマブ(遺伝子組換え)による治療後に本剤を投与すること。また,診療ガイドライン等の最新の情報を参考に,本剤の投与が適切と判断される患者に使用すること。なお,成人期に発症したネフローゼ症候群の患者に対する有効性及び安全性は確立していない。
追記される予定の用法・用量:
- 〈難治性のネフローゼ症候群〉 通常,ミコフェノール酸 モフェチルとして1回500 ~ 600mg/m2 を1日2回12 時間毎に食後経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日2,000mg を上限とする。