2025年4月15日号
令和7年1月下旬から2月中旬にかけての社会・医療保険状況について,◆1月29日の中医協総会では,「医療DX推進体制整備加算」(DX加算)の見直しについて議論され,電子処方箋の導入の有無による点数格差やマイナ保険証利用率の基準を巡り,結果的に同日の答申では,DX加算は従来の3段階の区分から「電子処方箋導入の有無」で6段階の区分となり,電子処方箋が未導入の場合は医科で1点引下がる区分が生じる結果となった。また,マイナ保険証利用率の要件は各区分とも15%引上げられた。◆坂本日医常任理事は2月1日,厚生労働省の「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」に盛り込まれた「都道府県は外来医師過多区域での新規開業希望者に対し,地域で必要な医療機能の提供を要請できる」との方針について,「開業規制ではない」と強調し,新規参入が過度に抑制されてしまうと,医療の質の低下や駆け込み開業の増加などにつながる可能性を指摘した。◆財務省の財政制度等審議会・財政制度分科会は2月13日,政府の2025年度予算案について議論し,委員から「高齢化が進展していく中,保険適用外の医療制度のあり方についても真剣にしていく必要がある」との意見が出た。―といった話題を中心に説明した。
令和7年3月に予定している府医学術講演会を紹介し,参加を呼びかけた。
府医感染症対策委員会において,新型コロナウイルス感染症への対応を検証するための基礎データ作成を目的としたアンケート調査を実施することを連絡。
診療科,発熱外来の実施の有無を問わず,全会員医療機関を対象とし,調査結果は令和7年6月頃に京都医報等で報告する予定とした。実施方法は会員直送に同封の冊子に記入し,返信用封筒で返信いただく他,インターネットで回答いただくよう依頼した。
府医は予防接種法施行令等の改正にともない,令和7年4月1日から,帯状疱疹ワクチンが定期接種化されることを報告した。
京都市においても4月1日以降,定期接種を実施することから協力医療機関の募集を行うため,登録を希望する医療機関は,京都市医療衛生企画課のURLから申請もしくはFAXにて回答いただくよう依頼した。
府医は,すべての認定産業医・認定健康スポーツ医(以下,「認定医」という)および認定医になるために研修会を受講する医師を対象に,認定医の新規および更新申請,勤務先の変更等各種手続きの方法について,従来の複写式様式等の紙ベースによる届出を廃止し,日医が構築した医師会会員情報システム「MAMIS」からの手続きに一本化されることを連絡。
今後,生涯教育制度の単位についても2025年度学習分から単位等取得状況の確認や受講証明書等のダウンロードは,MAMISの「マイページ」から行っていただく形となるため,府医会員の先生方にはMAMISへアクセスし,マイページの登録を完了していただく必要がある旨,説明した。