外来・在宅ベースアップ評価料の令和6年度賃金改善実績報告書の提出について

 既報のとおり,令和6年度に外来・在宅ベースアップ評価料を算定した医療機関は,令和6年度分の「賃金改善実績報告書」を作成し,令和7年8月末までに近畿厚生局京都事務所に提出する必要があります。
 「賃金改善実績報告書」には,令和6年度におけるベースアップ評価料の算定金額の総額を記載する必要がありますが,今般,医療機関の負担を少しでも軽減すべく,日医が審査支払機関と相談した結果,国保連合会および支払基金から各医療機関に対して,令和6年度におけるベースアップ評価料の算定金額総額が情報提供されることとなりましたので,お知らせします。
 「賃金改善実績報告書」の記載方法など詳細は,京都府医師会HPをご参照ください。

 https://www.kyoto.med.or.jp/kankei/2527.php

  1. 国保連合会からの情報提供について
    • 提供方法都道府県国保連合会から各医療機関に対して以下の方法により7月末までに提供されます。
      • オンライン請求医療機関
        → オンライン請求システムの振込額データダウンロードにより提供
      • 電子媒体請求医療機関
        → 増減点等の通知に同封して提供
    • 提供様式
      添付資料1 を参照。
    • 提供されるデータについて
      • 国保連合会に請求された分のみが対象となります。支払基金・労災分等は含まれません。
      • 点数ではなく金額で情報提供されます。
      • 集計対象は電子レセプトのみであり,紙レセプトでの請求分は集計されません。
      • 査定は反映されません。査定等により請求額と支払額に差異が生じる場合は,その結果は反映されず,請求ベースの集計となります。
  2. 支払基金からの情報提供について
    • 提供方法
      •  医療機関等向け総合ポータルサイトでの表示による提供(ポータルサイトのアカウント有りの医療機関)
        • 現行,ポータルサイトにおいて,医療DX推進体制整備加算の算定に用いるマイナ保険証利用率を表示しているところであり,今般,ベースアップ評価料の算定金額を同様に表示し,医療機関に提供
        • 令和7年7月中に提供予定であり,ポータルサイトの表示イメージは添付資料2を参照。
      •  文書の郵送による提供(ポータルサイトのアカウント無しの医療機関)
        • ベースアップ評価料の算定金額を記載した文書を郵送し,医療機関に提供(郵送文書のイメージについては添付資料3を参照)。
        • 令和7年8月上旬頃に送付予定
    • 提供されるデータについて
      •  支払基金への電子レセプト請求分(令和6年7月~令和7年5月請求分)より,令和6年度におけるベースアップ評価料の算定金額を集計の上,提供されます。
      •  支払基金への電子レセプト請求分のみの集計となるため,紙レセプト請求分や同様に提供される国民健康保険団体連合会への電子レセプト請求分等は含まれておりません。
      •  集計条件については以下のとおりです。
        • 貴施設から請求された令和6年6月~令和7年3月診療分のレセプトを集計していること
        • 電子レセプト請求分のみ集計しており,紙レセプト請求分は含まないこと
        • 支払基金への請求時点での集計となり,査定の結果は反映していないこと
        • 返戻の結果は反映しており,電子レセプトで再請求があった場合に再度集計していること
  3. 留意点等
    • 国保請求分と支払基金請求分について,それぞれ別途情報提供されますので,「賃金改善実績報告書」を作成する際には,国保分と支払基金分を合算する必要があります。
    • ベースアップ評価料の算定金額総額については,レセコンの機能を利用すること等により算出することも可能ですが,今回情報提供される金額についても参考値として積極的にご活用ください。
    • 日医では,「届出様式」や「賃金改善実績報告書」(診療所用)の作成等に役立つ説明用資料を作成し,日医ホームページのメンバーズルーム中,医療保険の「令和6年度診療報酬改定に関する情報」に掲載されていますので,ご活用ください。

2025年7月15日号TOP