2026年1月15日号
第56回全国学校保健・学校医大会が11月22日(土)に神奈川県(パシフィコ横浜ノース)で開催された。本年は現地参加と後日のオンデマンド配信で行われ,府医からは12名の参加であった。
午前は「からだ・こころ(1)」,「からだ・こころ(2)」,「からだ・こころ(3)」,「耳鼻咽喉科」,「眼科」の5分科会で合計42の演題発表が行われた。府医からは井本雅美氏による「学校健診における着衣の問題」の研究発表が行われた。
午後は式典のあとシンポジウムが行われ,「こども家庭庁の創設について」と題した参議院議員の自見はなこ氏による講演の他5つの演題の発表が行われた。
自見はなこ氏は生育基本法成立からこども家庭庁の創設に至る自身とのかかわりについて述べ,5歳児健診の交付税措置が実現したことやその意義について強調した。次に登壇した日医常任理事の渡辺弘司氏は「学校保健,学校医について日医の考え方」の中で学校健診の法や規則を現実に合った記載にしたいとの考えとともに,健康診断の結果を健康教育に利活用する必要性についても言及した。
その後4人の演者による発表があり,まず,日本医科大学武蔵小杉病院小児科教授 田嶋華子氏が,「乳幼児健診と子どもたちの健康について」として小児科医の立場から5歳児健診の現状と課題や期待される役割について述べた。
次に,神奈川県眼科医会会長 宇津見義一氏からは,「眼科領域における子どもたちの健康について」と題して弱視を予防するための行政や眼科医が実施してきている取組みそして近視など視覚に関する問題点やその対処法について発表した。神奈川県立こども医療センター児童思春期精神科部長 庄紀子氏は,「児童精神科領域における子どもたちの健康について」と題して,児童精神科領域の現状や受診勧奨の具体的方法を紹介した。
最後に,神奈川県教育委員会保健体育課長 元橋洋介氏が「教育委員会における子どもたちの健康について」と題して神奈川県教育委員会が子どもの健康・体力づくりを実現するための子どもキラキラプロジェクトや,がん経験者や医療関係者を外部講師として学校に派遣するがん教育の実情についての紹介を行った。
続く特別講演では「宇宙はたくさんあるのか!?」と題してカリフォルニア大学バークレー校教授 野村泰紀氏による特別講演が行われ,私たちの宇宙が無数の異なる法則に支配される「宇宙たち」(マルチバース)に内の一つ過ぎないという「マルチバース宇宙論」をわかりやすく説明しながら宇宙物理学の最新の知見についての興味深い紹介を行った。
そして来年度の開催県である愛知県医会長からの挨拶を以て第56回大会は無事終了した。
テ ー マ 『子どもたちの健康を守る~生まれてから成人まで~』
日 時 令和7年 11 月 22 日(土)午前 10 時~
会 場 パシフィコ横浜ノース
担 当 神奈川県医師会
参 加 者 日本医師会会員及び学校保健に関係のある専門職の者
[座長] 神奈川県医師会 副会長 笹生正人
向山小児科医院 向山秀樹
[座長] 神奈川県医師会 理 事 磯崎哲男
横浜市医師会 常任理事 野村 武
[座長] 神奈川県医師会 理事 渡邊知雄
横浜市保土ケ谷区医師会 会長 浅井俊弥
[座長] 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 神奈川県地方部会 副部会長 河合 敏
常任理事 朝比奈紀彦
[座長] 神奈川県眼科医会 会 長 宇津見義一
神奈川県眼科医会 副会長 齊藤 昭雄