地区だより

東山医師会

広報担当理事  横井 桂子

 東山区は、京都市の東部に位置し、西に鴨川、東に東山連邦を望み、北は三条通、南は十条通から稲荷山北麓に囲まれる南北に長い区域で、鴨川から東山連峰に向かってゆるやかに傾斜した土地に、南北に細長く市街地が広がっています。この市街地東部の山麓に沿って世界文化遺産の清水寺をはじめ、国宝、重要文化財に指定される、東福寺、泉涌寺、智積院、建仁寺、知恩院など、宗派をとりまとめる総本山といわれる社寺が点在し、青蓮院、妙法院といった天皇家とゆかりの深い門跡寺院、祇園祭を祭礼とする八坂神社などがあり、伝統的建造物群保存地区に指定されている、産寧坂地区や祇園新橋地区の美しい街並みが残されています。そのほかにも、三十三間堂、六波羅蜜寺、高台寺など、有名な観光地をあげると枚挙にいとまがありません。自ずと、国内外からの観光客は年々増加し、宿泊施設も増えています。景観規制や用途制限の厳しいエリアであることから、新築よりも再生・転用を中心とした開発が多く、少子化で廃校となった小学校の建て替えや古いビルの改装により、世界の富裕層をターゲットにした高級ホテルが続けて開業する一方、古民家を小規模宿泊施設に転用して、長期滞在、高付加価値型施設とするものも増えています。
 このように、観光地としての色彩がますます色濃くなる中、診療所にも、外国人観光客の来院が増えています。それに反して、東山区の人口は、現在約3.5万人と京都市11区の中で最も少なく、少子高齢化も進んで、高齢化率は30%を超えています。その結果、来院患者さんの多くは高齢者で、最近は、そこに外国人観光客の患者さんが頻繁に訪れるという、特有な状況となっています。また、高齢者が徐々に診療所に足を運べなくなることが増え、これが、足腰が悪くなったという理由だけではなく、観光客が多すぎて家の前まで車が呼べない、観光客で一杯のバスに乗れないので通院できないなどという話も耳にします。
 このような地域の状況に対応し、よりよい医療を提供すべく、東山医師会は活動しています。高齢や在宅の多くの患者さんに対応すべく、下京区・南区と合同で、在宅医療・介護連携支援センターを運営するとともに、コメディカル在宅医療推進協議会を開催し、多職種で在宅医療の連携を強化する取組みを行っています。がん検診、特定健診を行い、地域の健康管理に努め、毎月、ハイブリッドで理事会を開催し、東山医師会通報をWebで配信し、会員の先生方への情報発信に努め、定期的な学術講演会や京都第一赤十字病院との合同学術講演会を開催するなど、知識のアップデートを図っています。当地区の基幹病院である京都第一赤十字病院には、学術以外にも多方面でご協力をいただいており、病診連携は非常に密なものがあります。

東山医師会通報

 当医師会は、昭和 22 年の設立から 79 年を迎え、現在、会員数は 128 名で、A会員40 名、B会員 45 名、C会員 30 名、D会員 13 名と、A会員が少なく、多くの会員が医師会の役割を担当しており、お互いに顔が見える風通しの良い中で活動をしています。小規模ながら、刻々と変わる医療情勢、社会の変化に対応し、地域医療の充実に努めていこうと思います。

東山医師会
〒 605-0004
京都市東山区大和大路三条下ル東入ル若松町 393
元有済小学校内
TEL:075-551-2231 FAX:075-551-2232
H P:https://www.higashiyama.kyoto.med.or.jp/
e-mail :m6589dq555e@asahi-net.or.jp
会 長:手越 久敬
会員数:128 人(2026.3現在)

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