第71回 京都府医師婦人会定時総会報告

京都府医師婦人会副会長 柴田 純子

 令和8年4月18日(土)ホテルオークラ京都翠雲の間にて「第71回京都府医師婦人会定時総会」が開催されました。ご来賓に京都府医師会副会長米林功二様,京都府保健事業協同組合副理事長恒村康史様,京都府保険医協会理事長内田亮彦様をお迎えいたしました。
 最初に物故会員への黙祷を捧げました。続いて新屋明美会長より野間由紀新会長の紹介。新会長より佐々木真弓議長・新執行部と理事の紹介があり議事へと移りました。議長より定足数の確認が行われました。会員総数272名,総会出席者60名,委任状154通・合計214名となり会則8条5項により定足数を満たし総会が成立することが確認されました。例年どおりの令和7年度事業報告(企画・報告),会計決算報告と会計監査報告,令和8年度事業計画案(企画・報告),会計予算案が提出されました。今回は会則改正が大きな議題でした。昨今の物価上昇と会員数減少を鑑み,会費引上げと顧問任期,地区分けを無くす等の見直し案が議事に挙げられ闊達な意見交換が行われました。最終的に審議すべて承認され,議長が降壇し総会は無事閉会となりました。

 総会後,同じく翠雲の間にて作家原田マハさんをお迎えしての講演会「ミュゼ活のすすめ」。「ミュゼ活」は「ミュージアムへ行こう」のマハさんの造語。アート鑑賞や美術館めぐりを日常に取り入れ,それによって心身が整うという経験から作られた語。原田マハさんは今年作家デビュー20周年,『異邦人(いりびと)』は京都が舞台の作品,『風神雷神』の京都新聞連載を執筆・リサーチする過程で京都の文化や美術に深入りするきっかけにもなったとのこと。日本は美術館立国とも紹介され,(特に長野県の362館は東京の300館をも上回る)外観も楽しめると紹介されました。なにより興味深くマハさんの言葉に力がこめられたのは,マハさんがSNSで偶然みつけられた「アートと触れ合っている人は触れ合っていない人より寿命が長い,年に1~2回美術館を訪れる人の死亡率は14%低い」というデータ。そして「ミュゼ活はWELL BEING」の一端を担っているはず!と笑顔で話されたことです。マハさんの作品に具体的な美術館が度々登場しているのは,小説を通して美術館や美術品に興味を持った読者が実際に足を運ぶきっかけになってほしいという願いからだそうです。マハさんの,大原美術館を「実家」と呼び,夕食時の夜間美術館を狙って訪れ,絵画と真向かう静寂の時間を大切に大切に暮らしていらっしゃる日常をうかがい,心身ともに豊かで晴れ晴れとした表情が印象強く心に残りました。「新刊をプロモーションさせてください」とおっしゃいましたが,これも今日の講演会のご縁でありミュゼ活のきっかけとなりそうです。

 講演会後は祝賀会。新屋明美前会長の乾杯に始まり各テーブル和やかな近況報告などで笑い声が絶えない2時間。そして退任理事へ花束贈呈。最後に,野間新体制では「笑顔で集う」をテーマとして2年を務めたいとの力強い言葉をもって祝賀会はお開きとなりました。

原田 マハ 氏 作品紹介
▪新刊
 『晴れの日の木馬たち』
 倉敷紡績工の少女がモダンアートと出会う物語
 『すべてが円くなるように』
  短編集で京都が題材の1話,フェルメールのジャケット
▪初監督映画
 『あなたは,誰かの大切な人』収録の「無用の人」2027 年1月公開

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