保険だより – フォシーガ錠5mg,同錠10mg等の効能・効果等の変更にともなう留意事項の一部改正等について

 今般,「フォシーガ錠5mg,同錠10mg」等の保険適用上の取り扱いに関する留意事項が一部改正等されましたのでお知らせします。

1 効能・効果等の一部変更承認に伴う留意事項について

(1)フォシーガ錠5mg,同錠10mg
 本製剤を「慢性心不全」に用いる場合は,効能又は効果において,「ただし,慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。」とされているので,使用に当たっては十分留意すること。また,効能又は効果に関連する注意において,「左室駆出率が保持された慢性心不全における本薬の有効性及び安全性は確立していないため,左室駆出率の低下した慢性心不全患者に投与すること。」とされているので,投与開始に当たっては,左室駆出率の計測年月日及び左室駆出率の値をレセプトに記載すること。なお,他の医療機関で左室駆出率を測定した場合には,当該測定結果及び医療機関名を記載することで差し支えない。

(2)ゾフルーザ錠20mg
 ① 本製剤については,抗ウイルス薬の投与が全てのA型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療に必須でないことを踏まえ,本製剤の使用の必要性を慎重に検討した上で,A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の発症後の治療を目的として使用した場合に限り算定できる。
 ② 本製剤の使用上の注意に,治療にあたっては「症状発現から48時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない。」旨が記載されているので,使用に当たっては十分留意する。

2 「使用薬剤の薬価(薬価基準)の一部改正等について」(平成31年2月25日付け保医発0225第9号)の記の2の(3)

3 「使用薬剤の薬価(薬価基準)の一部改正等について」(平成27年8月31日付け保医発0831第1号)の記の4の(5)

2021年1月15日号TOP