2021年3月15日号
○矢間 博善(右京) ◎古木 勝也(福知山) 阪上 順一(福知山) 古海 勝彦(任天堂株式会社 産業医)
松田 雅子(京都産業保健総合支援センター) 出雲路祥子(京大病院 がん相談支援センター)
前田 留里(京都ワーキング・サバイバー) 弓削 晴美(弓削晴美社会保険労務士事務所)
オブザーバー 梶木 繁之(産業保健コンサルティングアルク)
(敬称略,順不同,◎=委員長,○=副委員長)
担当副会長 北川 靖/担当理事 森口 次郎,三木 秀樹,西村 幸秀
令和3年2月3日(水)府医会館にて,森口府医理事立ち会いの下,古木委員長より松井府医会長へ答申の提出が行われた。
近年の医療技術の進歩により生存率が飛躍的に伸長し,がんを抱えながら仕事を続けている就業者は多く,がんに罹患した3人に1人が働く世代となっている。一方,がんに罹患した就業者の75%は就業継続を希望しているにもかかわらず,21~35%が退職に至るとされている。このような状況において,就業者を医学的な立場から理解できる産業医の果たす役割は大きい。そこで「がんを抱える就業者の両立支援を産業医の立場から推進するための方策」について議論を重ね,この度,答申書として取りまとめた。患者である労働者の両立支援をしていく上で一番大切なことは日頃からのコミュニケーションであり,労働者ががんを抱えて働く際,事業者とのコミュニケーションを円滑に進める上で,産業医は重要なポジションにいることを忘れてはならない。方策としては,①両立支援に関わる多職種の顔の見える関係づくり,②成功事例の情報共有,③社会資源や職場制度を把握した上での産業医から企業への提言,④京あんしんネット(非公開型医療介護連携コミュニケーションツール)等の活用による多職種連携,以上が重要であるとまとめている。
※答申書の全文は府医ホームページ(京都府医師会各種委員会答申・報告書)に掲載しております。
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