2021年6月1日号
◎林 鐘声(西陣) 杉本 英造(中京西部) 川勝 秀一(左京)
井本 雅美(右京) 長村 𠮷朗(東山) 小林 史郎(乙訓,~R2.6)
森田 聖(乙訓,R2.7~) 梅川 常和(宇治久世) 上原 久和(亀岡市)
○田村 秀子(産婦人科) 柏井真理子(眼科) 平杉嘉平太(耳鼻咽喉科)
○山下 達久(精神科) 眞柴一二美(京都府教育庁,~R2.3)
味田真由子(京都府教育庁,R2.4~) 岩本 順香(京都市教育委員会)
須田 暁徳(京都府文化スポーツ部文教課)
(敬称略,順不同,◎=委員長 ○=副委員長)
担当副会長 北川 靖/担当理事 松田 義和,禹 満
5月20日(木),林委員長から松井府医会長へ,学校保健委員会において作成した答申書が提出された。
会長諮問である「いのちの教育について」に対し京都府・京都市の両教育委員会からも委員を迎え,産婦人科や精神科の専門領域からの意見を交えて議論を重ねた。
答申の中では産婦人科医会から参加いただいた田村秀子副委員長が若年妊娠の問題を取り上げ,確実な避妊の提供と生活基盤の安定,親との対話ができないなら親離れの支援が必要として,多職種による「見守り」の必要性を述べ,行政や教育機関,産婦人科医の連携体制構築を訴えた。
また,精神科医会から参加の山下達久副委員長は,児童・青年期の精神障害と自殺について気分障害・物質関連障害・統合失調症・行為障害・境界性パーソナリティ障害・発達障害といった病態別に自殺のリスクについての詳細を述べていただいている。
林鐘声委員長は統計資料を基に,青少年者の自殺が増加傾向であり小中高生の自殺の原因・動機の分析を行っていただいている。その結果,小学生・中学生では家庭問題に起因するものが多く,中学生以降になると学校問題が多いことと,学校問題の内訳として,学業不振や,その他の進路に関する悩みが多くなり,高校生ではうつ病が一定の比率を占めるようになっていることが報告されている。
最後に,ご協力をいただいた京都府・京都市両教育委員会,京都市学校医会,専門医会等の関係各位とご執筆いただきました先生方に深甚の敬意と謝意を表します。
※答申内容は府医ホームページに掲載しておりますので,ご一読ください。
松井府医会長に答申書を提出する林委員長(右)と松田府医理事(中央)