2021年7月15日号
先般,新型コロナウイルスワクチン個別接種医療機関(京都市内)にはワクチン接種記録システム(VRS)に関しまして2回のアンケートを実施させていただいております。6月19日には「個別接種医療機関でのVRSの使用について」,6月28日には「ワクチン接種数とVRS入力数について」をお尋ねさせていただきました。その結果,9割を超える医療機関において積極的にVRSの入力を行っていただいていることが分かり多くの医療機関のご協力に感謝いたします。
京都市におきましては個別接種によるワクチン接種体制を主体としておりますことから,各医療機関に京都市からVRSの機材(タブレット)が配送されておりますが,府医としては医療機関のご負担のことも考慮してその運用については個々の医療機関のご判断に委ねてまいりましたところです。しかしながら第9クールの新型コロナワクチンの分配に際してはVRS登録状況により配分の数量が加減される方策が打ち出されたことを受け,急遽「ワクチン接種数とVRS入力数について」のアンケートを行い,実際の接種実績とVRS入力数の乖離を調査させていただきました。その結果接種実績のおよそ90パーセントがVRS登録となっていることが分かりました。今後はこの数字を基に京都市を通じて国に伝え,ワクチン供給の配分に反映されることが望まれます。
また,6月25日には接種証明書発行手続の開始に向けた準備のための市町村向け通知が発出されており7月中下旬には証明書発行手続の受付が開始される予定となっております。この中では,申請書類を基に,VRSで接種記録を照会し原則,VRSを利用して接種証明書発行手続が行われることとされています。今後,接種証明を求める既接種者の登録がVRS上でなされていない場合には接種医療機関にその照会がなされることも想定されます。
VRSに関しましては5月31日付事務連絡によりワクチン接種記録システム(VRS)へ,「高齢者等」の接種記録の登録をタブレット端末による接種券の読み取り等により確実に行った場合は,ワクチン接種円滑化システム(V-SYS)へのこれら高齢者等の接種実績の登録は不要とする旨の通知も発出されており,医療機関のご負担も多少は軽減される対応がなされておりますところです。
これら各種の状況を踏まえ,個別接種医療機関各位におかれましてはVRS登録に引続きご協力を賜りますようお願いいたしたく存じます。また諸般の事情によりVRS登録未実施の個別接種医療機関におかれましてはこれを機にVRS登録にご参加いただきますようお願い申し上げます。