令和3年度WEB臨床研修屋根瓦塾KYOTOを開催~Web会議システムの機能をフル活用~

 府医では,COVID-19の拡大防止の観点から前回に引続きWEB会議システムを用いて「臨床研修屋根瓦塾KYOTO」を7月4日に開催した。
 「臨床研修屋根瓦塾KYOTO」は,通常,1年目,2年目の研修医が所属病院,性別,年数の異なるチームを組んで,タスクが待ち構える府医会館の会議室や京都府医療トレーニングセンター(以下,府医トレセン)のラボに施されたブースを回ることで,多くの知識,技術を身につけることができる仕組み。とりわけ,府医トレセンのブースで行われるシミュレーターを使った実践志向のトレーニングは研修医にとっても新鮮な印象を与えている。今回もWeb開催となり,座学に制限されてはいたものの,Web会議システムのブレイクアウトセッション機能をブースに見立てて展開することができた。
 今回のブースの症例テーマとしては,総勢24名のタスクフォースが,救急,消化器内科,循環器内科,総合内科A,総合内科Bの5テーマにわかれてチームを組んでシナリオを提供。
 参加者は全国から36名がWEB上に参集。他の病院の臨床研修医がどのような実力を持っているかを肌で感じるとともに,明日の臨床で使える知識の習得,自身のレベルアップ,スキルアップ,コミュニケーションの強化に努め,リアル開催に引けを取らない充実した内容となった。
 アンケートからは,WEBのデメリットとして通信状況の不安定さが示されたものの,全国から自宅で参加できるメリットも多数挙げられたほか,頻回の開催を求める声も挙がった。

 WEB臨床研修屋根瓦塾KYOTOにご参画いただいいた,タスク各位には多大なるご協力に敬意を表すとともに,深く御礼申し上げる。

 府医では,このコロナ禍においても,極力,研修医,若手医師の研鑽の場を確保するべく,今後も工夫を凝らしながら開催方法を検討し,Webであっても「スキルアップ」,「レベルアップ」,「ネットワークの構築」が可能な取組みを模索していきたい。

◇令和3年度WEB臨床研修屋根瓦塾KYOTO タスクフォース

◇京都府医師会役員等

2021年8月15日号TOP