2021年10月15日号
○小林 正夫(上京東部)
堀江 秀樹(右京)
辻 秀治(山科)
○丸山 恭平(宇治久世)
小寺 徹(宇治久世)
菅田 信之(乙訓)
○下山 恵司(福知山)
◎前川 髙天(消化器医会)
朴 義男(消化器医会)
沖 映希(消化器医会)
(敬称略,順不同,◎=委員長,○=副委員長)
担当副会長 谷口 洋子 / 担当理事 角水 正道・髙橋 滋
第1回消化器がん検診委員会が9月8日(水)に開催された。今期委員会は10名の委員で構成され,委員長には前川髙天氏(消化器医会)が,副委員長には下山恵司氏(福知山),丸山恭平氏(宇治久世),小林正夫氏(上京東部)が選出された。
委員会では,胃がん検診(胃透視,胃内視鏡検査),胃がんリスク層別化検診および大腸がん検診の実施状況について,2020年度の京都市における胃がん検診では3件(すべて胃内視鏡検査),大腸がん検診では49件のがんが発見されたことが報告された。
京都市の胃がん検診(胃内視鏡検査)は,オンラインでの二次読影方式を採用しており,二次読影医が自院で個別に読影できるユニークなシステムで,本委員会において精度管理のためのルール作りと内視鏡施行医のスキルアップの方策を議論し,京都市以外での検診施行にも対応できるよう備えている。具体的な対策については,前期で終了した胃がん内視鏡検診運営小委員会での協議結果を踏まえ,検討を進めていく。
また,長年胃がん検診の中心であった胃透視は受診者の減少傾向が続いていることから,本年度より上京区,山科区,南区,右京区,伏見区の施設検診を中止し,巡回検診にて実施されることが報告され,京都市では胃がんリスク層別化検診の低受診率が課題であることが指摘された。
大腸がん検診は便潜血検査と下部消化管内視鏡検査による精密検査が柱であり,受診率および精検受診率向上のために,各地区で施行されている様々な検診の運用方法について情報交換し,よりよいものに整備すべく協議を重ねていく。