2022年1月15日号
○矢間 博善(右京)
◎古木 勝也(福知山)
内山 鉄朗(オムロン)
岡本 昭夫(京都工場保健会)
今嶋 直子(三洋化成工業)
(敬称略,順不同,◎=委員長,○=副委員長)
オブザーバー 梶木 繁之(産業保健コンサルティングアルク)
担当副会長 谷口 洋子 / 担当理事 森口 次郎・三木 秀樹・西村 幸秀
11月2日(火)第1回産業保健委員会が開催された。今期の委員会では,諮問事項「職域の新型コロナウイルス感染症対策」について議論するため,嘱託産業医,専任産業医,企業に所属する保健師など,計5名の委員を委嘱した。
冒頭,松井府医会長挨拶の後,委員長には古木勝也氏(福知山),副委員長には矢間博善氏(右京)が選出された。
続いて,古木委員長進行の下,各委員の専門的見地より新型コロナウイルス感染症に対してこの1年半の間に経験したことや今後の対策などについて意見交換が行われた。
企業に常勤や非常勤の産業医として関わっている委員から,職場内で陽性者が発生すると,多くの社員の日常勤務を追跡し感染経路を特定することや濃厚接触者の確定,出勤停止期間の指示に至るまでの判断が非常に難しかったこと,また,人流を押さえるためにリモートや在宅ワークの導入により,どの程度の出社率に抑えるか等に関しても悩ましい問題であったことなどが報告された。
また,嘱託産業医として活動する委員からは,感染防止の観点から,職場巡視のための訪問や衛生委員会への出席に対して事業所側から難色を示されることがあり,産業医活動に支障をきたす状況が生じたため,その対応策としてのリモートシステムを構築するまでに一定時間を要したとの意見が出された。
他には,ソーシャルディスタンスがどの程度必要かなど,感染症に関する多くの情報の収集と整理に多くの時間を要したことが報告された。
今後の委員会では,専門家を招聘しての意見聴取や,実態調査の実施を検討しつつ,新型コロナウイルス感染症や今後発生する新たな感染症への対応も含めて検討を進め答申書の完成に向けて議論を深めていく。