2022年5月15日号
設問1 次の設問から誤っているものを選べ。
① 胃内視鏡検診では胃がんを発見できれば問題ない。
② 胃がんのリスク要因は Helicobacter Pylori 感染である。
③ 萎縮が高度になれば胃がん発症リスクが増える。
④ 胃がんの内視鏡治療後の受診者は,胃がんリスクが高い。
解答1 ①
設問2 次の設問から誤っているものを選べ。
① 食道がんのリスクはフラッシャーの大酒家である。
② 食道がんのリスクとして喫煙は関係ない。
③ 食道がんは中高年男性に多い。
④ 食道がんの観察には,特に画像強調内視鏡(IEE)が有用である。
解答2 ②
設問1 大腸がん死亡を減らすもっとも効果的な方法はどれか?
① ESD
② 生活習慣の改善
③ 大腸がん検診
解答1 ③
設問2 大腸内視鏡の精度に影響するのはどれか?
① 腸管洗浄
② 観察技術
③ 抜去時間
解答2 ①,②,③
設問3 ポリープ発見向上に役立つのはどれか?
① NBI
② 2回観察
③ AI
解答3 ①,②,③
設問1 長期臥床はどのような弊害を招くか?
解答1 ・運動器障害(筋量・筋力の低下,骨量の低下,関節拘縮など)
・呼吸・循環機能低下(換気量の低下,血圧低下,貧血,心筋菲薄化,下肢静脈血栓症など)
・摂食嚥下障害(誤嚥性肺炎など)
・消化管機能障害(逆流性食道炎,便秘など)
・精神障害(うつ状態,せん妄など)
※不動による合併症(廃用症候群)
設問2 痙縮に対し行われている治療法は?
解答2 保存療法 薬物療法(内服薬)
ボツリヌス療法
神経ブロック(フェノール,アルコール)
ITB(IntraThecal Baclofen)療法
手術療法 整形外科的選択的痙性コントロール手術
(OSSCS:Orthopaedic Selective Spasticity-control Surgery)
選択的末梢神経縮小術,後根切除術
設問1 iPS細胞とはどのような細胞か?
解答1 皮膚細胞や血球細胞などに遺伝子を入れて作製した細胞で,無限に増殖でき,すべての細胞に分化できる細胞。
設問2 iPS細胞はどんな医療に応用できるか?
解答2 iPS細胞由来の細胞を用いて,細胞移植による再生医療,治療薬を探す創薬への応用,そして免疫力を強化した細胞を用いたがん治療に応用されている。