2022年7月1日号
今般,ネモリズマブ(遺伝子組換え)製剤(販売名:ミチーガ皮下注用60mgシリンジ),抗PD-1抗体抗悪性腫瘍剤(販売名:オプジーボ点滴静注20mg,同100mg,同120mg及び同240mg),抗PD-L1抗体抗悪性腫瘍剤〔アテゾリズマブ(遺伝子組換え)製剤(販売名:テセントリク点滴静注840mg及び同点滴静注1200mg)〕について,最適使用推進ガイドラインが策定されたことにともない,留意事項通知が示されましたのでお知らせします。
記
▷ミチーガ皮下注用60mgシリンジ
(1)ミチーガ皮下注用60mgシリンジについては,最適使用推進ガイドラインに従い,有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間,本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに,副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件を満たす医療機関で使用するよう十分留意すること。
(2)アトピー性皮膚炎に伴うそう痒
本製剤の投与開始に当たっては,次の事項をレセプトの摘要欄に記載すること。なお,本製剤の継続投与に当たっては,投与開始時の情報をレセプトの摘要欄に記載すること。
1)次に掲げる医師の要件のうち,本製剤に関する治療の責任者として配置されている者が該当するもの(「医師要件ア」から「医師要件ウ」までのうち該当するものを記載)
ア 成人アトピー性皮膚炎患者又は小児アトピー性皮膚炎患者に投与する場合であって,医師免許取得後2年の初期研修を修了した後に,5年以上の皮膚科診療の臨床研修を行っていること。
イ 成人アトピー性皮膚炎患者に投与する場合であって,医師免許取得後2年の初期研修を修了した後に6年以上の臨床経験を有し,そのうち3年以上はアトピー性皮膚炎を含むアレルギー診療の臨床研修を行っていること。
ウ 小児アトピー性皮膚炎患者に投与する場合であって,医師免許取得後2年の初期研修を修了した後に,3年以上の小児科診療の臨床研修及び3年以上のアトピー性皮膚炎を含むアレルギー診療の臨床研修を含む6年以上の臨床経験を有していること。
2)本剤投与前の治療の状況
ア 13歳以上のアトピー性皮膚炎患者であって,本剤投与前にステロイド外用薬(ストロングクラス以上)又はカルシニューリン阻害外用薬を行った治療期間(4週間未満又は行っていない場合はその理由)
イ 13歳以上のアトピー性皮膚炎患者であって,本剤投与前に抗ヒスタミン薬又は抗アレルギー薬による内服治療を行った治療期間(2週間未満又は行っていない場合はその理由)
3)疾患活動性の状況として,次に掲げるすべての項目の値。ただし,ア及びイについては,本製剤投与開始2日前から本剤投与開始までの3日間全ての値を記載すること。
ア そう痒VAS又はそう痒NRS
イ かゆみスコア
ウ EASIスコア
▷オプジーボ点滴静注20mg,同100mg,同120mg及び同240mg
▷テセントリク点滴静注840mg及び同点滴静注1200mg