保険だより – 肝炎治療特別促進事業におけるエプクルーサ配合錠の取り扱いについて

 今般,エプクルーサ配合錠(一般名:ソホスブビル/ベルパタスビル配合剤)について,効能・効果に係る承認事項の一部変更および薬価基準における留意事項の一部改正が下記のとおりなされたことを踏まえ,前治療歴のないC型慢性肝炎ウイルス感染者またはC型代償性肝硬変患者への使用についても,肝炎治療特別促進事業における医療費助成の対象となる旨が厚労省事務連絡により示されましたので,お知らせします。
 なお,これにともなう「肝炎治療特別促進事業実施要綱」および「肝炎治療特別促進事業の実務上の取扱い」の改正予定はありません。

(改正前)
 本製剤の効能・効果は「前治療歴を有するC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」及び「C型非代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」であることから,以下の患者には使用しないこと。
 ① 前治療歴のないC型慢性肝炎ウイルス感染者又はC型代償性肝硬変患者
 ② 慢性肝炎を発症していないC型肝炎ウイルス感染者

(改正後)
 本製剤の効能又は効果は,「C型慢性肝炎,C型代償性肝硬変又はC型非代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」であることから,慢性肝炎を発症していないC型肝炎ウイルス感染者には使用しないこと。

2022年10月1日号TOP