2020年2月1日号
府医では,12 月14 日(土)~ 15 日(日)の2日間にわたって「日本医師会第16 回指導医のための教育ワークショップ」を開催し,臨床研修指定病院における指導医および研修協力施設で指導にあたっている医師16 名の参加を得て,計16 時間におよぶ講義やグループワークを実施した。
2日間のプログラムでは, 教育目標の設定,教育方法の立案および評価法のカリキュラムプランニングを中心に, 座学のみならず,3組に分かれてのグループワークや3人1 組で研修医・指導医・観察者役に分かれて行ったロールプレイのほか,府医トレーニングセンターのシミュレーターを利用したプログラムを提供するなど,より実践に即した内容に取組んだ。
初日の朝はどこかぎこちなく,緊張した面持ちであった参加者も,各セッションを重ねるごとに発言量が増え,和やかな雰囲気の下で意欲的にグループワーク後の発表,討論が交わされるなど,真剣に取組んでいる様子がうかがえた。
厚労省が定める16 時間の受講を2日間で行う強行スケジュールであるため,例年,集中力や持続力への懸念が示されてはいるものの,アンケートでは「指導,学習者としてだけではなく,日々の人間関係や信頼関係の構築という点でも非常にためになった」,「今までの自分自身の研修教育を見直すことができた」との評価が示されたほか,「指導医として研修医に思うことや悩むことなどに多くの先生が同じ思いを持っていたことが分かった」といった,普段行いにくい膝をつき合わせての交流が情報交換や情報共有のハードルを下げるという感想も挙がった。
松井 道宣
京都府医師会会長
上田 朋宏
京都府医師会理事
山脇 正永
京都府立医科大学
京都府立医科大学附属病院
総合医療・医学教育学教授
卒後臨床研修センター長
小西 靖彦
京都大学医学研究科
医学教育・国際化推進センター教授
伊藤 和史
京都大学医学部附属病院
総合臨床教育・研修センター特定教授
植野 司
京都大学医学部附属病院
総合臨床教育・研修センター/精神科神経科
丹羽 文俊
京都府立医科大学附属病院
総合医療・医学教育学教室 講師
深田 良一
京都府立医科大学臨床准教授
市立福知山市民病院地域救命救急センター
角水 正道
角水医院 院長
山脇 満輝
市立福知山市民病院地域救命救急センター
(敬称略)