2026年9月1日号
会長 幸道 直樹
一般社団法人宇治久世医師会は、宇治市・城陽市・久御山町の二市一町を活動圏域とし、昭和22年(1947年)に「久世郡宇治郡医師会」として発足して以来、地域医療の充実に努めてきました。平成25年に一般社団法人に移行し、現在は会員数約650名、A会員数約180を数える規模へと発展し、京都市や大阪市のベッドタウンとしての人口増加を背景に、多様な会員構成のもとで活動を続けてきました。
宇治市は京都府では京都市に次ぐ規模の歴史ある都市で、世界遺産の平等院をはじめ豊かな観光資源を有しています。城陽市は京都・奈良のほぼ中間に位置し、どちらからも五里の距離にあることから「五里五里の里」とも呼ばれ、近年は物流拠点のインフラ整備が進められています。久御山町は歴史と自然が調和し、ハイテク企業も進出する地域です。当医師会は、こうした地域ごとのニーズに応じて、健康や医療、福祉に関する取組みを展開してまいりました。
当地域も人口減少や少子高齢化が進み、独居高齢者の増加や、退院後に在宅医療を希望されても「かかりつけ医」が見つからないといった課題も見られます。こうした状況に対応するため、当医師会が力を入れて取組んでいるのが「宇治久世医療介護連携センター」の運営です。同センターは、宇治市・城陽市・久御山町の三市町から委託を受け、当医師会が運営する機関で、医療と介護の専門職をつなぐネットワークづくりと、住民の皆様への総合的な情報発信を主な役割としております。入退院支援や在宅療養支援における医療機関と介護事業所の円滑な情報共有を支援するほか、地域の医療・介護・暮らしの情報をまとめた総合情報ポータルサイト「ココカラまるごとねっと」を運営しています。さらに、人生の最終段階における医療・ケアのあり方をあらかじめ話し合っておく「人生会議」の普及啓発にも取組み、事前指示書「わたしの想い」の活用を通じて、お一人おひとりの意思が尊重される地域づくりを目指しております。
一方、地区医師会(郡市医師会)が抱える課題として、会員の高齢化と後継者不足による組織力の低下、勤務医と開業医の意思疎通の難しさ、行政の地域医療計画や感染症対応にともなう実務負担の急増などが挙げられます。当医師会には病院長会という常設委員会があり、日頃から医師会活動や課題を所属病院と共有しています。若い会員の医師会活動への関心低下は一朝一夕には改善できませんが、その背景には、医師会活動の費用対効果が見えにくいことや、見返りの不透明さ、プライベートの時間が削られると感じられることなどがあると考えられます。
こうした中でも、会員医師の日々の診療に役立つよう生涯教育の充実に取組んでおり、開業医と病院勤務医が互いの診療や研究について発表し議論する学術交流会を開催しております。この会を通じて顔の見える関係づくりが進み、病診連携の一層の円滑化にもつながっております。
当医師会は、これからも二市一町の行政や関係機関と緊密に連携しながら、すべての世代にわたる切れ目のない医療・介護の提供と、地域包括ケアシステムの構築に努めてまいります。京都府医師会をはじめ、各地区医師会の皆様には、引続きご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人宇治久世医師会
〒 611-0021
宇治市宇治下居 13-2
TEL:0774-22-6487 FAX:0774-24-8761
H P:https://www.ujikuse.kyoto.med.or.jp/
e-mail :ujikuse@rapid.ocn.ne.jp
会 長:幸道 直樹
会員数:657 人(2026.8現在)