2026年9月15日号
設問 1 補聴器や人工内耳で聞こえを補う際の目標値を述べよ。
解答 1 補聴機器を装用しての聴力閾値を,聴力図上のスピーチバナナ(人の会話音声が分布する範囲)の中に入れること。つまり人との会話にできるだけ不自由が生じないような聞こえの状態を目指すということ。
設問 2 乳幼児の発達支援の目的は何か?
解答 2 豊かな生活言語を育てること。
それは就学後の学習や人間関係の構築につなげていくための言葉やコミュニケーションの
力を育てること。
設問 1 間質性肺炎の診断について,正しい文章をすべて選べ。
① 特発性肺線維症は,喫煙歴のある高齢男性に多い。
② 過敏性肺炎は関節リウマチの代表的な肺病変である。
③ 間質性肺炎の確定診断には,気管支鏡による生検が必須である。
④ 間質性肺炎の画像評価は,胸部造影 MRI が標準的である。
⑤ 間質性肺炎の早期診断には,胸部 CT が有用である。
解答 1 ①,⑤
設問 2 間質性肺炎の治療について,正しい文章をすべて選べ。
① 抗線維化薬は特発性肺線維症の標準的治療である。
② 抗線維化薬は特発性肺線維症以外の進行性線維性間質性肺炎でも有効性が示されている。
③ CO2 ナルコーシスのリスクが高いので,在宅酸素療法の導入は禁忌である。
④ 身体活動性が高いと予後が悪化するため,安静を指導する。
⑤ 指定難病の申請には,外科的肺生検による組織診断が必須である。
解答 2 ①,②
設問 1 急性心筋梗塞など急性冠症候群に罹患した患者に対する LDL-C の管理目標値として,世界で最も採用されている値を述べよ。
解答 1 55mg/dL 未満
設問 2 急性冠症候群後の LDL-C 管理において,重要と考えられる3つのポイントを述べよ。
解答 2 確実な管理目標値の到達・長期的な維持・安定的な維持
設問 1 がんの大腿骨転移による切迫骨折を疑う時に,初期対応として重要なことは何か?
解答 1 問診,がん既往あれば主治医と連携,免荷指示,上腕骨評価,血液検査+ CT(総合病院と連携),オンコロジックエマージェンシーに注意
設問 2 がんロコモの3つの分類を答えよ。
解答 2 1.がんによる運動器の問題
2.がん治療による運動器の問題
3.がんと併存する運動器疾患の進行
(骨転移だけではない)
設問 1 人工股関節置換術(THA)について正しいものを2つ選べ。
① 一般的に THA の術後1年での満足度は 80% 程度である。
② “20 世紀で最も成功した手術”といわれている。
③ 滋賀医科大学での全股関節領域の手術の 50% 程度を占めている。
④ 近年行わている modern THA の長期生存率は 30 年でも 90% 以上であると最新の Lancet に報告された。
⑤ すでに完成された術式であり,様々な工夫を行っても脱臼や感染を減らす余地はすでにない。
解答 1 ②,④
解説 1 ① 一般的に THA の術後1年での満足度は 90% 程度である。
③ 滋賀医科大学での全股関節領域の手術の 84% 程度を占めている。
⑤ 様々な工夫やデバイス(技術支援等も含む)でさらなる軽減を図る努力がなされている。
設問 2 インフォームドコンセント(IC)について正しいものはどれか?
① アメリカで誕生した IC という概念は,日本に導入された時に「ムンテラ」と表現された。
② THA における IC において,現在は 2000 年当時より書類の数も減り労力やその重要性は低下している。
③ 当科で行った調査で,THA の IC プロセスで患者が特に知りたかった項目はなかった。
④ 当科で行った調査では,IC の満足度と術後1年の患者満足度は概ね有意に相関していた。
解答 2 ④
解説 2 ① アメリカで誕生した IC という概念は,日本に導入された時に「説明と同意」と表現された。
② THA における IC において,現在は 2000 年当時より書類の数も増え,重要性や労力はさらに増している。
③ 当科で行った調査で,THA の IC プロセスで患者が特に知りたかった項目は 13 個発見できた。