2026年7月15日号
設問 1 認知症の早期発見のために注意すべき症状は何か?
解答 1 ・近時記憶障害のために,最近の記憶を思い出せない。
・意欲が低下して,家に閉じこもるようになる。
・病識が低下する。
・日常生活でも,スマホやリモコンなどが使いこなせなくなってきた。
などの症状があれば,認知症の可能性を疑う。
取り繕い現象などがあるため,客観的な低下を調べる必要がある。
設問 2 抗アミロイドβ抗体療法を受けるにあたって,認知機能のスコアに制限はあるか?
解答 2 抗体医薬の種類により,MMSE 20 〜 28 ないしは 22 〜 30 という制限がある。どちらも,CDR-GS 0.5 ないしは1であること,は共通している。
いずれも,MCI 〜軽度のアルツハイマー病の状態しか適応がない。患者の認知機能の詳細な評価は,専門医に依頼する。
設問 3 認知症患者の介護における問題点は何か?
解答 3 ・家族などの informal care の負担が増えている。
・社会全体でも介護費用が増大している。
・認知症患者の増加に対応する介護人材が不足している。
などが問題点として挙げられる。
設問 1 我が国の脳卒中・循環器病は 75 歳以上の後期高齢者に限ると何位か?
A.1位
B.2位
C.3位
D.4位
解答 1 A
解説 1 75 歳以上の後期高齢者に限ると 悪性新生物をわずかに抜いて脳卒中・循環器病が1位になっている。
設問 2 「心不全予防に関するステートメント」(2025 年 10 月)によると,心不全発症を防ぐために ステージA/Bにおける診療フローチャートが示されている。
高血圧・動脈硬化性疾患・糖尿病・CKD・肥満などのステージAでは,BNP あるいはNT-ProBNP を少なくとも何回/年 測定するように推奨しているか?
A.3回/年
B.2回/年
C.1回/年
D.記載なし
解答 2 C
解説 2 少なくとも1回/年 測定することを推奨(保険上は,心不全または心不全の疑いが必要になる)。
設問 1 SGLT2 阻害薬を特に積極的に検討すべき CKD 患者はどれか?
A.蛋白尿を有する CKD 患者
B.eGFR が経時的に低下している患者
C.心不全・糖尿病を合併する患者
D.すべて該当
解答 1 D
解説 1 ・eGFR の値だけでなく“低下速度(slope)”が重要
・蛋白尿・糖尿病・心不全合併例は高リスク
・症状が出る前から介入が重要
→『症状が出てからでは遅い』
設問 2 SGLT2 阻害薬開始後に eGFR が低下した場合,まず重要なものはどれか?
A.すぐ中止する
B.一時的変化かを確認する
C.腎毒性と判断する
D.必ず透析導入を検討する
解答 2 B
解説 2 ・initial dip を認めることがある
・長期的には腎保護につながる可能性
・NSAIDs・利尿薬併用・脱水の確認が重要
・夏場は特に脱水に注意
→『数字だけで止めない』
設問 3 SGLT2 阻害薬開始時に患者へ説明すべき内容として重要なものはどれか?
A.頻尿の可能性
B.十分な水分摂取
C.eGFR が一時的に低下する可能性
D.すべて重要
解答 3 D
解説 3 ・『腎機能を長く守る治療』と説明
→『透析を少しでも先に延ばすため』
・initial dip の可能性を事前説明
・脱水予防・シックデイ時の対応説明が重要
設問 1 PT 正常,APTT 延長は凝固異常症の可能性が高い。○か×で答えよ。
解答 1 ○
解説 1 PT 延長,APTT 正常はビタミンK欠乏や肝障害,ワルファリンの影響が多いが,逆は凝固異常症の存在を疑う。ただし APTT 検査系は不安定なため判断は難しい。
設問 2 血友病とフォンウイルブランド病では関節出血が必発である。○か×で答えよ。
解答 2 ×
解説 2 軽症血友病では日常生活で出血をほとんどきたさないこともある。
後天性血友病では関節出血は比較的少ない。
フォンウイルブランド病は関節出血は少なく過多月経や粘膜出血が多い。
設問 1 骨粗鬆症の初診時に行うべき検査として,骨密度の測定と,胸腰椎の単純レントゲン写真と,もう一つは何か?
解答 1 血液検査
骨形成マーカー:BAP/P1NP
骨吸収マーカー:TRACP-5b
Ca 代謝バランス:Ca,25(OH)D,(iPTH)
設問 2 続発性骨粗鬆症や類縁疾患の鑑別に有用な血液検査の項目は何か?
解答 2 骨形成マーカー:BAP/P1NP
骨吸収マーカー:TRACP-5b
Ca 代謝バランス:Ca,25(OH)D,iPTH
+
Pi,ALP
設問 1 DDH 二次検診への推奨項目に含まれないものはどれか?
① 女児
② 家族歴
③ クリックサイン
④ 開排制限
⑤ 骨盤位分娩
解答 1 ③
設問 1 半夏瀉心湯の作用で正しいものはどれか?
① 抗炎症作用
② 抗菌作用
③ 鎮痛作用
④ 腸管蠕動抑制作用
⑤ 腸内細菌叢の変化誘導作用
解答 1 すべて
解説 1 半夏瀉心湯には,PGE2 産生抑制による抗炎症作用,オウレンの抗菌作用,カンキョウとニンジンの鎮痛作用,カンゾウの腸管蠕動抑制作用,腸内細菌叢の変化誘導作用がある。
設問 2 半夏瀉心湯で注意すべき副作用で正しいものはどれか?
① 間質性肺炎
② 偽カリウム症
③ 肝機能障害
④ 末梢神経障害
⑤ 高マグネシウム血症
解答 2 ①,②,③
解説 2 オウゴンによる間質性肺炎,カンゾウによる偽アルドステロン症による低カリウム血症,肝機能障害が報告されている。
設問 3 機能性ディスぺプシアの本邦のガイドラインで推奨される漢方薬はどれか?
① 人参養栄湯
② 六君子湯
③ 半夏瀉心湯
④ 大建中湯
⑤ 麻子仁丸
解答 3 ②
解説 3 機能性消化管疾患診療ガイドライン 2021 年に酸分泌抑制薬,運動機能改善薬とともに六君子湯が1次治療薬として挙げられている。